ショーケース公設試の研究成果による製品化事例のご紹介

23/08/01

漆の可能性が広がる これまでにない光沢と透け感

漆は「漆器として日用・工芸品に使用するだけ」ではありません。
京都市産業技術研究所と(株)佐藤喜代松商店が共同開発した漆「黎明」は、高い光沢性と透明性があり、これまでの漆にはない新しい印象を演出します。
短時間で安定した品質の製品を造ることができ、下地の素材を選ばないことも特徴です。エレベータードアやロボットの装飾にも採用されるなど、用途がさらに広がっています。

※写真は、京都市役所本庁舎エレベーター。

(左)通常の生漆 (右)開発した新たな漆

従来の漆と比べて透明度が高く、多くの光を通すため、明るく鮮やかな印象を与えます。

(株)テムザックが開発したパーソナルモビリティ「RODEM」。特別モデルとして漆塗り加工が施されました。黒、朱色の漆と金箔、螺鈿、金蒔絵で仕上げたボディが美しい、京都らしい逸品となっています。