ショーケース公設試の研究成果による製品化事例のご紹介

23/08/17

NFTを織物に適用するための素材開発

NFTを織物に適用するための素材開発

当センターでは、丹後ちりめんの用途拡大に向けた素材開発をしています。

令和4年度は、NFT(Non-Fungible Token)でよく目にするピクセル画が紋織物を製造するための意匠図と親和性が高いことに着目し、マスクを着用した顔 1 つずつをたて 60 ピクセル × よこ 100 ピクセルで 5 色で描いたピクセル画から、紋織物を開発しました。同素材はジャパン・テキスタイル・コンテスト2022でエモーショナル賞を受賞し、同コンテストでの受賞は2018年から5年連続となりました。

適用する織物組織(たて糸とよこ糸の交差方法)は、テキスタイルデザインシステムSDS-ONE APEX4(㈱島精機製作所)でシミュレーションし選定しました。
本システムは、たて糸及びよこ糸の密度や、織物組織を入力することで、織物の織り上がりがシミュレーションできます。